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crry.
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crry
これは俺が中学生の時、親友(以下、陽介:仮名)と実際に体験した出来事です。
※尚、初めて投稿するので誤字、乱文あると思います。初めにお詫びしておきます。陽介は、父親が海上保安で転勤族だったが中学に上がるタイミングで俺の地元に越して来た。中古住宅だが、綺麗な一軒家で俺の家と比較して少し羨ましかった記憶がある。
少し陽介との馴れ初めについて語らせてもらう。俺は小学校の頃からギターをやっていて、初めて俺の家に陽介が遊びにきた時興味を持ったらしく、俺が独学ながら教えてあげる、とういひょんなことから仲良くなり以来大人になった今でも親交がある大切な親友だ。話を戻そう。あれはそうして仲良くなってすぐの夏。地元の七夕祭りに行くために夕方自分の準備を済ませ、自転車をぶっ飛ばし陽介の家に向かった。家のチャイムを鳴らし陽介のお母さんが出迎えてくれた。
「いらっしゃい。陽介、まだ準備できてないからちょっと待ってね」陽介は、最高にいい奴だか唯一時間にルーズでいつも俺は待たされる。まぁ、待つのは嫌いじゃないしもう慣れっこだったからいつも通り、玄関に上げてもらって靴は脱がずに腰掛け待っていた。お祭りだからかいつもより待たされた。
玄関入ってすぐ真っ直ぐに伸びた廊下の先に今へのドアがあるんだが廊下の途中にも和室への引き戸があってその日はたまたま開いてたから玄関に居ながら今のTVがみえた。
退屈しのぎにボーッとTVを見ていると、居間の方から和室に向かって白髪で少し長髪、グレーっぽい着物?浴衣?を着たおじいさんがスーッと歩いていくのが見えた。ふと玄関を見ると草履もあって、今まで何回かきてたけどお爺ちゃん居たんだ。
なんてことを考えながらも、まだ待たされてることに少し飽き飽きしてると
「わりい、待たせた!行くか!」
と陽介の準備が終わり2人で自転車をぶっ飛ばして七夕祭りに向かった。楽しい時間はあっという間に過ぎ、とぼとぼ自転車をこぎながら俺はふと思い出して陽介に聞いてみた。
「お前んち、爺ちゃんいたんだな!知らなかったわ!」
すると予想外の返事が返ってきた。
「どういう意味?爺ちゃんはいるけど一緒には住んでないよ?」ふざけている様子もないので、みたまんまの特徴を伝えてみたがそんな人はいないと言う。陽介のお母さんにはいつも会っていたがお父さんには会ったことがなかったのでお父さんでは?と聞いてみるが陽介の家に着くとお父さんも出迎えてくれて俺の仮説は全滅した。
恥ずかしながら1人での帰りが怖くなった俺は、その日陽介のお父さんが陽介を後ろに乗せて家まで送ってくれた。
話は変わるが、それからしばらく怖くて陽介の家に行くのは避けてたんだけどある日陽介から連絡がきた。
「親父が今朝死んだ」
突然の訃報にショックが隠せなかった。陽介のお父さんは灯台の監視塔で1人夜勤中に倒れたらしく、次の日交代で来た人が発見した時には遅かったらしい。
「あんなに元気だったのに…」それから色々と陽介自身も自宅での怪奇現象に悩まされることになる。寝ている時に2階の窓の外を黒い大きな影が横切ったかと思うとCDコンポが大音量で流れたり、盛り塩が黒く変色したり。しばらく避けていたが、忘れた頃に別の友人を連れて遊びに行った時も3人でプラモデルやってたら急に部屋の隅から反対の隅へ光の玉がピューンと飛んだのに気付いて目で追うと、ほかの2人も一緒に見ていたり…
きっとこの家に何かあるんじゃないかと思った。
ここまで読んでもらって本当に申し訳ない。オチも何もないし謎は謎のままなんだが、分かったことは一つ。
だいぶ後になって陽介から連絡がきた。「あれから気になって調べてみたんだけど、俺が越してくるまでに8組の家族が住んではすぐに出て行ってたみたい」
築年数は浅いのに。きっと何かあるんでしょう。
最後まで読んで頂きありがとうございました。 -
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