【怖い話】3人の・・・

短編の怖い話



ある夏の暗くなった夜、大学生のユウキ、ミナコ、タカシの三人は、地元の墓地に肝試しをしに行くことになった。この墓地は古くからの都市伝説で知られ、不審な音や気配が感じられると噂されていた。

三人は、手を取り合って墓地に入り、冷たい風と微かな蛍の光の中を進んでいった。初めのうちは、ただの肝試しの気軽さで進んでいたが、次第にその雰囲気は重くなり、奇妙な現象が起こり始めた。明らかに誰もいないはずなのに、子供の笑い声が聞こえたり、背後からの足跡の音が聞こえることがあった。

「もう帰ろう…」ミナコが震えながら提案した。

三人は頷き、引き返そうとしたが、不思議なことにどれだけ歩いても墓地の出口にたどり着けなかった。進むほどに墓地は広がり、見たことのない墓石が立ち並んでいた。

そして、三人が歩き続ける中、一角に新しそうな三つの墓石が立っているのを見つけた。近づいて確認すると、その墓石には彼らの名前と生年月日が刻まれていた。

「これ…私たちの名前だ…!」ユウキが絶叫した。

恐怖に震えるミナコの手をタカシが引き、三人は急いで逃げようとした。しかし、逃げる際に背後から聞こえてくる「ジジジジ」という不気味な音とともに、それぞれの墓石がゆっくりと動き出した。

「バン!」という大きな音が響き渡り、三人はその場に倒れ込んだ。ユウキとミナコが目を覚ました時、タカシの姿がなかった。

「タカシ! タカシ!」ユウキが大声で叫び続けたが、返事はなかった。

結局、タカシの姿は見つからず、二人はその夜のことを語ることはなかった。都市伝説として知られていた墓地は、新たな伝説を生むこととなった。三人の中で一人だけが消えた夜、そして、彼らの名前が刻まれた墓石の謎は、今も解明されていない。



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