【怖い話】人殺しの秘密

実話の怖い話



人殺しの現場って見た事あるか?

一つ、俺の体験した怖い話をしようと思う。
幽霊に出会ったとか、妖怪に襲われたとか、そんな話じゃない。
ただ、俺自身は物凄い怖い体験だったし、俺と同じ立場になれば、みな怖ろしくて毎日、夜も寝られなくなるんじゃないかな。実際、俺はあの事件をきっかけに不眠症になった。

ここに書き込むのは、言ってみると、カミングアウトって奴だ。
俺が誰だが特定されないだろうし、特定されたとしても、証拠なんてものは無い。

単刀直入に言うと、俺は人殺しを目撃した。
人を殺したのは、俺の友人達だ。そもそも、その場に俺もいたので、俺も共犯者って事になる。
そう、俺も加担しているんだ。
未だ警察にはバレていないし、殺した人間は行方不明って扱いになっている。
墓の中までみんなで持っていくつもりだったが、俺は耐えられなくなって、ここに書き込んでいる。

これから書く事は出来る限り、覚えている事を細かく書くつもりだ。そして、俺の話に出てくる奴らは全部、偽名だ。

じゃあ、話を始める。

俺達は大学のあるサークルに所属していた。
みな、昔からヤンチャばかりしていたような奴らで、地元では札付きのワルで名の通っている奴もいた。中でもサークルのリーダー的な存在にいたのがマサヒコって言う奴だ。マサヒコは体格もよく典型的な元ヤンっぽかったなあ。格闘技なんかも見よう見まねで行ったりしていた。

そんなある日、俺達はマサヒコの提案で山小屋を借りて、そこで寝泊まりするつもりだったんだよ。女子もいるし、夜が深まった頃には王様ゲームとかやるつもりだったんだな。ただ、運転手であるヨシト以外は充分、泥酔していた。ヨシトも多少、飲んでいたから、ホントなら飲酒運転でアウト。絶対、警察に捕まらないだろ、ってルート選んで、山小屋に向かったんだ。途中、洋楽のシンフォニック・メタルって奴をガンガン、窓開けながら流していて、ホント、よく警察に止められなかったよなあ、って思う。

で、飲み会の途中なんだけど、追加で女の子を加えたんだ。
名前はユリカって言う。

女の子足りてないからって、誘ったんだけよな。二人しかいなかったし、しかも、二人共、彼氏持ち、で、ちょうど飲み会の途中で知り合ったユリカちゃんを混ぜて、ガッツリ酒飲ませて山小屋に運んだわけ。

それから、俺達の狂態は始まった。
やり始めたのは、マサヒコとユウジだったと思う。ユウジも元ヤンで、しかも、過去に女の子に対して薬を盛って事に及んだ酷い事をした経歴がある。未成年だからって許されるような事じゃないけど、若かった、と口では反省している素振りだった。

二人でユリカを山小屋の中にある柱に縄で縛り上げたんだ。
そして、二人は最初は笑いながらも、刃物か何かでユリカの服を切り始めた。肌にも傷を入れたりしていたと思う。多分、これから男二人でユリカをマワすつもりなんだって、俺は思った。他のメンバーもそう認識していたと思う。

サークルの女達二人も、その光景を見て、笑っていたんだな。
気味が悪かった。
なんで、女って、自分が被害者じゃなければ、こんなに残酷になれるんだろう?
アヤコはヨシトの彼女だし、エリコはセイヤの彼女だった。セイヤに至っては格闘技を嗜んでいる。グループ内での発言力は二人共強い。女は強い男と付き合って、グループ内で地位を得ているのかな、とか、俺はそんな事を思ったりした。

しばらくの間、マサヒコとユウジで二人で色々な虐待をユリカに行っていたと思う。俺も酒で記憶が朦朧としている。

酒を口にしながら、ユリカをなぶったり、性的に酷い事をしていた為に、途中、ユウジが完全に泥酔してしまい、縛られているユリカの隣にゲロを吐いて倒れていた。その後も、マサヒコが執拗に執拗にユリカへの虐待を行っていたっけ。一升瓶をムリヤリ、一気飲みさせようとするとか、煙草の吸い殻の出汁を飲ませようとするとか。

途中から、何かが変わった。
ぼうっと、マサヒコが壁に寄り掛かり、すやすやと眠って休憩していた頃だ。
俺は覚醒して、確かにその光景を眺めていた。

縛られて、服がズタボロのユリカが近くで寝転がっているユウジに何かを囁いたんだな、すると、ユウジとユリカは何かしばらく話していた。しばらくして、ユウジがユリカの縄をほどき始めたんだ。その後、ユリカは他の女子や眠っている男達に何かを囁き始めたんだ。俺も何かを囁かれていたが、はっきり覚えている。

マサヒコ君って、随分、身勝手だよね。みんないつもそう思っているんじゃない?

俺達は気付けば、マサヒコの周りに集まって、マサヒコをユリカと同じように縛り上げ、ガムテープで口を塞ぎ、マサヒコの虐待が始まった。

それぞれ殴る蹴る。身体に火を付けてみる。頭髪をハサミで切ってみる。白眼に煙草の火を押し付けてみる。助走付きで腹に思いっ切り蹴りを入れてみる。汚物を頭から被せてみる。あらん限りの虐待を行った。尻の穴に異物を突っ込んでみたりとか。何度も、大量に余っていた酒を口に押し込んでやったので、マサヒコはマトモに抵抗出来なかったんだな。俺も日頃からの鬱憤があったから、鉄で出来ている物干し竿なんか取ってきて、何度も何度も、マサヒコの頭部をスイカ割るみたいに叩いていたな。

本当にみんな、大なり小なり、マサヒコに不満を持っていたんだな。草むらからバッタ取ってきて、ツマミだって言って食わせている奴もいたし、マサヒコの背中に彫られたタトゥーを増やしてやる、って煙草で焦げ目を付けたり、ナイフで傷を入れたりしていた奴もいた。横暴でつねに周りにマウンティングを取りたがるマサヒコに対しては、みな内心、怒りを抱えていたんだろうなあ、って思う。それを先程まで暴行されていたユリカがみなのトリガーを引いてしまったんだ。

その後、ユリカは、何故かユウジと気が合ったのか、別の部屋で二人でパコっていた。声とか丸聞こえだったね。ゴム無しだったらしい。

しばらくして、マサヒコが死んだ事に、みんな気が付いた。
誰がトドメを刺したのかは覚えていない。格闘技経験者のセイヤだったかもしれないし、内気でオタクっぽいカオルだったかもしれない。もしかすると、女の子だったかも。ともかく、マサヒコは死んだ。

そして、俺達は一気に酔いが醒めて、残ったグループの七名。ユリカ入れて八名で、マサヒコの死体を山小屋付近に埋める事にしたんだ。
ちなみにユリカは服や下着が損壊していた為に、グループの他の女達の代えの服や下着を貰っていたっけ。マサヒコとユウジに何度も性的に乱暴されていたのに、傷付いた様子はなく、心の底から肉食獣のように眼は笑っていたね。

そうして、俺達の一夜は明けた。

その後、ユリカとユウジは付き合う事になった。
数年後、婚約届けのメールが送られてきたな。
あの後、特にユウジからのユリカへのDV加害なんかは無いらしい、夫婦仲は円満で、来年には子供が生まれるそうだ。

あの後、調べたんだけどユリカのユウジへの感情は『ストックホルム症候群』なのだろうか……。誘拐された被害者が犯人に恋をする、っていうアレ。もしかすると、そうかもしれないし、違うのかもしれない。ユリカ自体がどこか魔性の女って感じがした。

あの事件から、もう五年以上が経過している。

今でも、この事件は発覚せずに、マサヒロは世間には行方不明とされて、未だに発覚が怖くて俺は夜中、眼を覚まして警察が家に来る事を想像してしまう……。



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