【漫画】着色料は虫から出来ていた!?【マンガでわかる】

【怖い話】黄泉へと続く駅

短編の怖い話



スマートフォンを見ると、夜の23時を過ぎていた。
どうやら、完全に寝過してしまったらしい。

周りを見渡すと、誰も私以外の乗客がいなかった。
どうやら、電車は終点に着いたらしい。
私はひとまず、電車を降りて、電車に乗り直して戻る事にした。時刻はもうすぐ0時近いが、まだ終電はあるだろう。

それにしても、一帯、此処は何処なのだろうか?
スマホアプリの地図の検索機能を表示しようとしたが、何故かアプリが起動しない。駅の名前を見ると、何故か文字がかすれて見えなかった。……つまり、此処がどこなのかまるで分からない。

友人や家族に電話してみたが、電話がまるで通じない。

駅内には誰もいなかった。
駅員さえもいない。
寂れた駅だった。

私は改札を出た。
スマホの充電は少ない、何とか助けを求められないかと思って、警察や救急車にも電話したが繋がらない。SNSにも接続出来ない。スマホがおかしくなってしまったのかもしれない。
この駅にずっといるのは、気味が悪くて仕方が無かったので、駅を出て、近くに民家やコンビニなどが無いか探す事にした。

私の目的地は群馬県の辺りだった。
そういえば、以前、ネットの怖い話のサイトで見た事があるのだが、女の人が見知らぬ土地に迷い込む内容だった。確か、その女の人は行方不明になった筈だ。
状況はそっくりだった。

線路に沿って歩いていくと、遠くに家屋のようなものが見つかった。
家屋が並んでいるが。人の気配がしない。-

家屋に近付くと、何か気配のようなものを感じた。
私は助けの声を上げようとする。

…………、何かがおかしい。
私は何故か気分が悪くなった。
これ以上、近付いてはいけない気がするのだ。

私は今すぐにでも、振り返って、駅に戻りたかった。
けれども、脚が竦んで動けない。
地面を見ると、明らかに奇妙なものが置かれていた。
道祖神なのだろうか。
頭が二つある人間の像が並んでいる。
それから、見た事も無い、奇妙で毒々しい色の赤い花が咲いている。異臭を放つかなり古いビニール袋も雑多に置かれていた。昭和の日付けになっている朽ちてボロボロになった新聞紙の束も無造作に置かれている。

何か鈴のようなものが聞こえた。

音が聞こえたのは坂道だった。
傾斜だ。
そこに、一人の人物が立っていた。
黒い着物を着ている。着物の柄は菊だ。
髪の毛を肩で切り揃えている少女だった。
彼女は鈴のようなものを手にしていた。

「すみません、道に迷ったのですが。携帯も全然、通じなくて……」
私は少女に此処が何処なのかを訊ねる。
少女は答えない。
ただ、人差し指を突き出して、私に付いてくるような仕草をした。
私は彼女の後に付いていく。

民家の一つが見えてきた。
彼女は此処の家の娘なのだろうか。
家の壁には何故か“師走”と青いペンキで書かれていた。……今日は七月だ。その横に更に“凛”という文字が書かれている。……四つもだ。

家の中は暗かった。
着物の少女は蝋燭に明かりを灯す。

「此処は何処ですか?」
私はもう一度、訊ねた。
「これ以上の明かりを決して点けてはいけませんよ。それから、天井を見てはいけません」
少女はそれだけ告げる。

私は畳の部屋に案内された。
正直、とても怖い。
部屋の中には、強い香りのお香が焚かれていた。

それから、二時間ほど、経過した頃だろうか。
私はトイレを探した。
少女が言うには、トイレは外にあるらしい。
私は何とかトイレに辿り着くと、すぐに用を済ませる。

ふと。
トイレの上で、何か奇妙な音がした。

ぎぃ、ぎぃ。
それが、何の音かは分からなかった。
私は用を済ませると、立ち上がる。
頭に、変なものが当たった。
それは、酷く冷たかった。
私はそれを見た。

どうやら、それは……。
……、人間の脚だった。指と指に生えた爪までが見えた。
私は絶叫しながら、外に出た。

そして、とにかく此処から逃げ出そうと思った。
……、そういえば、スマホや鞄を畳の部屋に置きっぱなしにしている。鞄の中には職場で使う書類が入っている。無くすわけにはいかない。
私は畳の部屋に戻り、スマホを手にする。
すると、……スマホの明かりによって、部屋の天井が映し出された。

天井は高かった。
四、五メートルくらいはあったと思う。
天井から大量の人間が吊り下がっていた。
大量の首吊り死体だった。
どれもが、半ばミイラ化していたり、屍蝋化していた。
……お香の匂いは、死体の臭いを隠すものだったのだ。
私は半狂乱になりながら、スマホと鞄を手にして、この家を出ていた。此処は明らかにおかしい。人間がいて良い場所なんかじゃない。

後ろでは、着物の少女の気配があった。

「約束破ったのね」
少女は怒っているとも、笑っているともつかない声で、私に告げた。
少女の姿をしていたが、……明かりに照らされたその顔は、何処か厚化粧をした老婆にも見えた。
彼女は私の腕をつかんだ。強い力だった。
私は必死で振り払った。

私は夜の森を走っていた。
スマホを見ると、夜中の三時に差し掛かっていた。
私は沢山の者達に追われているような気がした。

森の中を走っていて、気が付いた。
この辺り一帯から、何かが強烈に腐ったような悪臭がするのだ。

私は森の茂みを見ながら、気付いた。
大量の虫が集っている死体が転がっている。
その近くでは、やはり木で首を吊った死体があった。
此処には、大量の自殺死体と思わしきものが沢山、無造作にあった。……いや、そもそも自殺死体なのかどうかも分からない。確かに分かっていた事は、私はこのままでは殺されるだろう事だった。

走っている最中、ぽぎぃ、と、奇妙な小枝らしきものを踏んだ。
見ると、それは人間の手首の骨だった。

何時間も森の中を彷徨っていると、やがて夜明けの光が現れた。
更にしばらく走り続けていくと、道路のような場所に出た。
近くにコンビニを見つけた。
そして、私はどうやら、あの異常な場所から抜け出す事が出来たみたいだった。

……………、後から知った事だったが。
どうやら、日本の何処かで、沢山の人々が行方不明になる場所があるらしい。
それから、自殺志願者を募って“ある場所”にまで連れていく駅と電車があるらしかった。そこで、自殺志願者達は誰にも見つからずに死ぬか……あるいは殺されるのだ。

あの少女が何者だったのかは分からない。
ただ、一つ、分かっている事は。
少女の手からは、確かに体温が感じられた事だ。……おそらく生きた人間なのだ。もし、彼女が幽霊で無いのだとすれば、一体、何をやっていたのだろう? 年齢は14.5くらいに見えた。だが、時刻は深夜だ。少女は若く見えただけなのかもしれない。
そして、彼女の家には、無数の首吊り死体があった。
いっそ、彼女が幽霊であった方が、何故か納得がいくのだと、今でも胸に重いしこりとして残っている。

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