【怖い話】呪われた動画

短編の怖い話



都市の中心部に住む大学生・ユウキは、ある日、友人から奇妙なURLが送られてきた。そのURLをクリックすると、白黒のグレインがかかった映像が流れ始めた。5秒程度の短い映像だったが、中心には人の顔のようなものが映り、その口が開閉し続けていた。動画の最後には、不気味な子供の笑い声が響き、その後、真っ黒な画面になる。

ユウキは何が怖いのかよくわからなかったが、何か嫌な感じがして、すぐにウィンドウを閉じた。その夜、彼は夢にその映像が現れ、目が覚めたときには汗だくだった。

翌日、ユウキはその動画のことを友人たちに話すと、何人かが同じURLを受け取ったという。しかし、動画を見た者たちは次々と奇妙な現象に見舞われるようになる。ユウキの友人の一人は、自宅の窓にその映像の中の顔が映り込んで見えたと言い、別の友人は夜中に子供の笑い声が聞こえてきたと話していた。

数日後、ユウキはインターネット上でその動画の都市伝説を発見する。動画を見た者は、7日後に不可解な死を遂げると書かれていた。心底恐れていたユウキは、都市伝説を信じたくなかったが、7日後の夜、彼の部屋のテレビが勝手につき、画面にはあの動画が映り出していた。

パニックになったユウキはテレビの電源を切り、部屋の電気をつけた。しかし、電気がつかない。そして、その瞬間、部屋の隅から不気味な子供の笑い声が響き渡った。

数日後、ユウキの部屋のドアが開かなくなり、警察が鍵を開けると彼の姿はなかった。ただの一本のURLが彼の運命を変えたのだった。



短編の怖い話

ABOUTこの記事をかいた人

怖い話.com

怖い話が好きでブログ更新してます。 オカルト、怖い話、ホラーのジャンルが好きな方にオススメのブログです。