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【怖い話】不動産の怖い話

短編の怖い話



心理的瑕疵物件(しんりてきたまきぶっけん)というものをご存じだろうか?
アパートなどで、事件や事故などがあった物件だ。
不動産会社は、その物件を安く貸し出しているが。最初に借りた住民が出ていった時、二人目以降に貸し出す場合は、賃貸の契約の際に、表記する義務が生じないらしい。
また、暴力団や宗教団体などの家が隣接する場合にも、心理的瑕疵物件と表記する
場合もあるらしい。

家賃が異様に安いので、僕はそのアパートを借りる事にした。敷金礼金ゼロで、駅からも近い。コンビニなども近くに点在している。極めて、好条件の場所だった。

そして、審査の結果、すぐに僕はこのアパートに住む事に決まった。
引っ越しの際に、荷物をまとめた段ボールを開けずに積み上げていた。
僕はTVを見ながら、ごろごろとスナック菓子を食べていた。スマートフォンからは好きなアイドル・グループの音楽をループ再生させていた。

それは突然の出来事だった。
アイドル・グループの音楽に、妙な雑音が流れ始める。
そして、がたがた、と、段ボールが動き始めた。

僕は何事かと思い立ち上がった。
どうやら、部屋中に地震のようなものが起きている。
TVの地震速報は何もない。ネットで調べても、特に、何もなかった。
僕はひとまず、部屋を出る事にした。
近隣の住民にでも、相談しようかと思ったのだ。

そして、僕は気付いた。
部屋の外では、地震が起きていない事に。

そして、僕の住んでいるアパートの両隣の住民が、何か異様なのだ。
何か奇妙な念仏を唱え続けている。
両隣共だ。

僕は、真っ先に、心霊現象を疑った。
そもそも、此処はかなり安い物件なのだ。

僕は、ひとまず左の部屋に住んでいる住民のインターフォンを鳴らした。
すると、中から、がりがりに痩せた初老の男が現れた。
「あんた、新人さんかい?」
彼は小声で話す。
アパートの新人、という事なのだろうか。
「あ、はい。今日から引っ越してきました。お世話になります」
初老の男は不気味な笑みを浮かべると、会釈してドアを閉めた。
結局、部屋の中の地震の件は聞けずじまいだった。

僕は再び自分の部屋に戻る。
地震は収まっていた。
ただ、右隣の部屋から、奇妙な念仏が聞こえていた。何を喋っているのだろうか。お経のようにも聞こえたが、誰かを呪っているような声にも聞こえた。

僕は右隣の住民にも、挨拶をしようと思った。いや、騒音の苦情を言おうと考えていた。
そして、部屋を出て、インターフォンを鳴らす。
何度、押しても住民は出ない。
僕は気付く。
部屋は、鍵が開いていた。
僕は部屋の中へと入った。

すると、中は余りにも異様な光景が広がっていた。
お経のようなものが、複数の時代錯誤であるラジオカセットから流されている。どうやら、何度もループするようにスイッチが入れられているらしい。フローリングの部屋には大量のゴミが落ちていた。白骨化したネズミの死体も転がっている。天井からは首をハサミで切り取られた折り鶴が吊り下がっている。バスタブの部屋も開いていて、バスタブいっぱいに、線香が敷き詰められ、溢れ出していた。そして、何よりも異様なのは祭りの神輿のような祭壇があり、大量の写真が貼り付けられている。写真には幾つものマチ針や、包丁が突き刺さっている。
トイレも開いてあり、何やら、異臭のする泥がこびり付いていた。天井から変なロープが吊り下がっている。何か、黒い物体を見つけたが、それが何なのか分からなった。

僕は部屋の中に入り、念仏を鳴らすラジカセを一つ、一つ、切っていく。
何かを踏んだが、それが何か分からなかった。ただ、物凄く柔らかかった。

僕は半ば愕然とした気持ちのまま、部屋の扉を閉めた。
そして、自室に入って、しばらくの間、天井を眺めていた。

それから、一週間くらいはこのアパートに住んでいただろうか。
結局の処、引っ越しの資金を考えると、我慢して住む事を決めたのだ。
あれから、謎の地震は無いし、家の中で異常らしき、異常もない。
ただ、左隣の住民の気配が無くなった。

それから、二週間後の事だった。
警察が複数名現れて、僕の部屋の両隣の部屋を調べていた。
どうやら、両隣の住民ともども、死亡していたらしい。
特に、右の部屋にいた人物は死後に死体が腐りにくさって、トイレの中で液状化して泥のようになっていたとの事だった。虫が集った白骨死体も見つかったらしい。僕は、二週間前のあの日、死体を見ていたのだ。……あのトイレの黒い物体は虫が集った死体だったに違いない。

左隣も部屋も酷かった。
大量の生首がクーラー・ボックスに詰められていたそうだ。腕や脳だけが詰まったクーラー・ボックスもあったそうだ。警察によると、一冊のノートが見つかって、その中には”行き帰りの儀式”と書かれていたそうだ。

「誤字なのかなあ?」
警察官は、そう呟いていた。
生き帰りの儀式ではなく、行き帰りの儀式。
現世と冥界を行って、帰ってくる、儀式だったのか。

いずれにせよ、何も分からなかった。
ただ、分かった事は、僕の左隣には初老の男はいなくて、三十代半ばの女性が住んでいたとの事だった。その女性も死体で見つかったらしい。
警察官は、僕にこっそり教えてくれた事だが、左の部屋の中から、人間の脳をおかしくする装置のようなものが見つかって、たとえば、何か全身が震えだしたり、地震に遭遇したような感覚に陥らなかったのか? と訊ねてきた。僕は首を縦に振った。

二ヶ月後、事件は完全に迷宮入りした。
心理的瑕疵物件には『宗教団体が隣接している物件』も含んでいるらしい。なら、何かの異常な宗教団体が隣接していたのではないか。不動産会社は口をつぐんでいた。

僕は貯金とバイト代に悩みながら、早くこのアパートから脱出する事ばかりを考えていた。

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