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【怖い話】渡り廊下の足音

短編の怖い話



小学校の七不思議って、大人になってからも何かと話題に上ることあるんですが、中学校の七不思議って意外と聞かないですよね。
何故なんでしょう。思春期に入った子供にとって、やれ幽霊だ、やれ怪奇現象だって話題は、子供っぽくて興味が薄れるんでしょうか。もしくは、部活動や受験という現実的な日常生活に追われ、そんなオカルト染みたものに熱中出来なくなるのか…恐らく、どちらも正解なんでしょう。

僕は小学校の頃の七不思議ってよく覚えていないんですよ。覚えているのは「トイレの花子さん」くらいかな。でもそれって、日本全国どこにでもありますよね。
昭和からメディアを通じて広まった、誰もが聞いたことのある学校の怪談です。日本全国の小学校のトイレに花子さんがいるって、なんだかおかしな話ですよ。
小学校の七不思議は覚えていないけど、中学校のもの一つだけよく覚えています。忘れたくても忘れられなくて、卒業してからも事あるごとに記憶がよみがえるんです。
だって、僕自身が体験したのだから…

今から15年くらい前、僕が中学二年生の時の話です。
僕はM県の市立中学校に通っていました。この中学には、七不思議らしい話がいくつかありましたが、そのうちの一つが「旧校舎と新校舎を繋ぐ渡り廊下」にまつわるものでした。

校舎は二つあって、一つは戦後に建てられた旧校舎(県内で二番目に古い校舎でした)、もう一つはバブル崩壊後に建てられた新校舎です。二つの校舎は渡り廊下で繋がれており、旧校舎にある職員室や理科室、購買部に行くには、この渡り廊下を使う必要があります。
生徒の往来が多いところですが、生徒の間で怪談話のように囁かれていたのは、

『一人で渡り廊下を通っている時に、何があっても振り返ってはいけない』

という、ひどく抽象的なものでした。何があるのか分からないから怖い…というやつです。
しかし学校生活を送っていると、この渡り廊下を一人で通るという場面はあまりありません。必ず誰かと一緒だったり、誰かとすれ違ったりするので、日中一人になった時に何が起きるのかを検証することが難しいのです。
出来るとしたら、偶然を頼るしかない…その偶然に、僕は当たってしまったのです。

夏休みが終わって二学期が始まったばかりの時でした。
剣道部の練習を終えた僕は、先輩と一緒に職員室まで部室の鍵を返しに行きました。先輩たちと新校舎を通って渡り廊下を通り、職員室へと向かいます。
鍵を返して、さてとっとと帰ろうか…と思っていると、先輩たちは受験のことで先生と話をすると言って職員室に残ってしまいました。
僕は一人職員室を出て、昇降口のある新校舎へと向かいました。
渡り廊下に差し掛かり、僕はある事に気付いたのです。

『一人で渡り廊下を通っている時に、何があっても振り返ってはいけない』

校舎の中はしんと静まり返り、辺りには誰もいません。
いつもは賑やかな渡り廊下も、この瞬間は僕一人しか通る人間がいなかったのです。
「所詮、あんなものただのオカルト話だ」と思っていても、目の前に広がるどんよりとした空気を纏う渡り廊下を見ていると、背中にぞくぞくと寒気のようなものを感じました。

馬鹿馬鹿しい。さっさと帰ろう。

頭の中でわざとらしく明るい話を考えながら、強がるように歩き出しました。
渡り廊下は10mほどあります。そのうち3mほど進んだ時、何か遠くから聞こえて来る音がありました。

ひたっ…ひたっ…ひたっ…

規則正しい、足音のようなものです。それは遠くから、でも確実にこちらへと向かっていました。
誰かが職員室から来るのかな?先輩かな?思わず、後ろを見たくなりました。
しかし足音は、僕たちが履いている上履きの音とは全く違う音をしていました。
張り付くような、水気を帯びた、裸足の足音です。
これは生徒の足音でも、先生のものでもない…
気付いた途端、ぶるりと体が震えました。

振り返ってはいけない…!

僕は歩き出しました。あの足音を振り切るように…でも足音はまだこちらへと近付いてきます。

ひたりっ…ひたりっ…ひたりっ…ひたり…

音は大きくなっていき、僕の背後から聞こえて来ます。背中に触れるような冷たく不気味な気配は、今にも僕に抱きついて来そうな、とても近いものになっていました。

ついてくる…ついてくる…そこにいる…すぐ後ろに…!

乱れた呼吸に息苦しさを感じながらも、やっと新校舎へとたどり着きました。
その瞬間、足音はぱたりと止んで、辺りはまたしんと静まり返っていました。
なんだ…僕の勘違いか。
さぁ、もう帰ろう。安心した僕は大きく深呼吸をして、ちらりと後ろを振り返りました。
その時、視界の端に見えたのです。

渡り廊下の中に、白い裸足の足首が…

あの日以来、僕は一人で渡り廊下を通ることはしませんでした。誰にも話さずに卒業しましたが、どうしてもこの話は忘れることができません。
自分自身が体験したことだから…それもあります。でも、それだけではありません。

まだたまにね、後ろから聞こえて来る事があるんですよ。裸足の足音が。
ひたりっ…ひたりっ…って。
あの日からずっと、僕の後ろを歩いているのかもしれません。

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