【漫画】着色料は虫から出来ていた!?【マンガでわかる】

【怖い話】呪いの人形

短編の怖い話



祖母が89歳で亡くなった為に、生前、祖母がガラスケースに入れて大切にしていた市松人形を処分する事になった。
そして、その市松人形を処分してから、家の中で、何かがおかしくなった。
具体的に何がおかしいか分からないが、この家は奇妙な状態が続いた。
家中に何か見えない気配を感じるのだ。
神主に人形供養はして貰った為に、何も無い筈だが、後日、神主にその事を相談したら、人形そのものではなく、人形を愛でていた何者かの怒りの感情を買ってしまったのではないかと言われた。しばらくして、神主さんはどうやら、気配の正体は、私の家系の先祖である事が分かったので、新しく代わりの人形を買えばすぐに収まると告げた。

その為に、私は新しい人形を購入する事にした。
少女姿の人形で、ドレスを身に付けているものばかりを選んだ。
元々、私も両親も、人形は好きだったので、人形の“お迎え入れ”をして以来、家に家族が一人増えたような気持ちになった。
やがて、人形のコレクションは増えていった。

数か月くらいすると、私の部屋中には、大小の少女人形ばかりになってしまった。私は人形達のウィッグや洋服の着せ替えなども頻繁に行っていた。
その頃になると、もう気配のようなものは無くなっていた。

そしてある日の事だった。
ネット・オークションを検索していると、ある人形を眼にした。
透き通るような金髪に、青いドレスを身に纏っている。
瞳は真っ赤だ。
出品者は匿名だった。
値段を見る。
それなりに高額だが、私の今月のバイト代で購入出来る値段だった。
私はさっそく、その人形を落札する。
数日後、その人形は家の人形達の中に迎え入れる事になった。

人形を入れていた箱には、リリィという文字が記されていた。
「この子、リリィっていう名なのかな?」
私は彼女の事をリリィと呼ぶ事にした。

…………、その人形、リリィを購入して以来、私達家族は災難に見舞われる事になった。

その人形が届いてから、私は何かにとてつもないものに魅入られたような気持ちになった。その人形はまるで生きているような気がしたからだ。

あれから、徐々に部屋の中にいる視線は増えていった。
まるで、観客のように、私以外にもリリィを見ている者達は大勢いるように感じた。

数か月前の人形供養の時に、神主さんから言われた事だが、私のいる土地には代々の先祖達に人形を愛でる習慣があったらしい。つまり、私の家はとてつもない人形好きの家系なのだ。なので、祖母の市松人形を処分した際にも、先祖達から不満を買う形になってしまったとの事だった。

リリィはとにかく、私の家族の全員を魅了した。
他の人形達が彼女の前では霞んで見える。彼女こそがこの家においての女王だった。

ただ、異変が起きた。
まず、父がおかしくなった。
父は毎日、日に日にやつれていった。
そして、一週間くらい、そんな日が続くと、ある日、会社で倒れてしまったらしい。そして、原因不明のまま意識不明になった。
母も私も、父の状態を酷く心配した。
そして、母も私も、父同様に、リリィを迎えた日から、身体が酷くけだるかった。私は大学の授業にも、バイトにもマトモに精を出す事が出来なくなった。父が倒れてから二週間くらいして、私はバイトを辞める事になった。遅刻、欠勤が多い為にクビを言い渡されたのだ。大学の授業もてんで頭に入ってこなかったが、何とか前期の授業を終えて夏休みに入っていた。

夏休みの間、私はマトモに外に出る事も出来ずに、殆どを家で過ごしていた。
ご飯を食べても、まるで栄養を摂っているように思えないのだ。
まるで、身体の中に、別の何かが住んでいて、私から生命力を奪っているように感じた。母も、パートを休みがちになっていた。家事も手いっぱいだったらしい。
やがて、数日後、母も倒れた。
父が倒れた心労ではないかと、親戚や近所の人達は騒いでいた。
そして、母も父同様に、意識不明の状態になった。

深夜の事だった。
私の周りに、何者かがいた。
それは一人や二人ではない、十名以上の者達が、ベッドに横になる私に視線を向けていた。彼らは私の先祖なのだろうか。……違うような気がした。
私は気付く。
その視線の中央には、青いドレスのリリィの姿があった。

翌日、私は寝汗塗れになりながら枕から顔を上げた。
そして、リリィを手にして、人形供養の神主さんの下へと向かった。
その途中、私は何度も車に追突されそうになったり、私が乗ろうとした電車が、何と乗換が二本あったのだが、その日のうちに二度も人身事故が起こった。
ようやく、リリィを手にして、人形供養の神社に辿り着き、神主さんに見せると、神主さんはかなり厳しい顔をしていた。

「まず、この人形だが。髪の毛が人毛だ。……もちろん、人毛を使っている人形は多い。だが、それだけではない」
彼はリリィの頭部を胴体から話した。
そして、リリィの頭部の中からは、あるものが大量に出てきた。

それは、無数の爪と、それから細長い何かだった。
「これはなんですか?」
私が訊ねると、神主さんは言う。
「へその緒だ。それも三つもある。どうやら、三つ子だ。全員、五歳になる前に亡くなっている」
彼はリリィの胴体の方も調べていった。
すると、どろどろに真っ黒な液体が入ったカプセルが見つかった。どうやら、乾燥させた血液らしい。
「君、この人形は何処で買ったんだね?」
神主さんは、深く溜め息を吐いていた。
「ネット・オークションです」
「出品者を調べられるかな?」
私はスマホから、出品者の素性を調べようとする。
けれども、出品者の情報を知る事は殆ど出来なかった。
ただ、何体もの人形を色々な人間に売った形跡があった。

神主さんいわく、私を見ていたものは先祖の霊ではなくて、辺りから集めた浮遊霊や自縛霊の類が、私の家にあった人形を媒介にして、私や私の両親達に霊障を与えていたらしい。

そして、リリィという青いドレスの人形は、明らかに呪術によって作られたものらしかった。誰が何の為に作ったのか分からない。しばらくすると、リリィを出品したものはアカウントごと消してネット・オークションから消えていた。

全国各地で、呪いの人形の持ち主が存在するのだろうか。
きっと、何処かで存在して、持ち主を死者の世界へと引きずりこもうとしているのだろう。
リリィは神社に預けられ、数日間に渡る除霊を行われた。私の所有する他の人形達も清められて、返される事になった。
あれから、両親は意識を取り戻して、再び職場に復帰している。
そして、私の家には先祖達の為に無数の人形が存在する。一か月に一度は私達は新たな人形を購入していると思う。
もしかすると、またリリィのような呪いの人形を手にするかもしれない。
それでも、私は両親共々に、人形コレクションを止められそうになかった。

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