【怖い話】怖い話の悪影響

短編の怖い話



娘がご飯食べ終わって「おやつ~」というので、出したのが12時頃。
メールチェックの為にPC開いてた私は、娘と何か会話をしながらことりばこのスレを開いてた。

5分くらいたった頃(多分ね)、「えっ??」と言いながら横にいた娘が振り返った。
「ママ誰と電話してるの?」という。
驚いた私は、「電話なんかしてないよ。何か聞こえたの?」と言った。
「うん。ママの名前呼んでたよ」と、娘は普通に言う。

まだこの時は、やべーな、回線から変なのでもきたのかな、位にしか思ってなくて、
このことをレスで書こうとしてた。
文章打っていくと手が重い。
おや?と思ってるうちに、頭がぎゅーっと締め付けられ目の前が真っ白に。
肩もがっちりと掴まれ身動きがとれない。
なんだこれは!とパニクりかけた時、隣の娘が耳を塞いでるのが見えた。

「ママーうるさいから早く電話出てよ!」

電話出てと言われても、そもそもかかってきてない。
体は金縛りがくる直前のような状態。
思うように言葉も出なくて余計混乱してくるし、娘はその間「うるさい」コール。

しばらくして、金縛りに近いならいつものように解いてみればいいと気づき、
「私は神社に行ってお守りを買う」と、声に出して言うようにした。
何回か試してやっと体の自由が効くようになり、ここに即効書き込んだ。
背後の子供部屋から「カタン、ガン」という物音がする。
娘はもう叫ぶのをやめてテレビを見ていた。

書き込んで返事をもらい、気持ちも落ち着いてきた時、そーいやさっき物音したっけと思い振り向いた。
子供部屋が派手に散らかってる。
おもちゃ箱はひっくり返り、タンスの引き出し下2段が抜けてる。
見た瞬間、もうここはやばいと思って家を出た。

外に出てから神社に着くまで、娘とはほとんど会話をしなかった。
宮司さんがいないので、娘に「家に帰っても平気?」と聞くと、「うん」と言う。
いないものはしょうがないし、子供の勘を信じることにして、今日は帰ってきた。

娘に「明日の朝神社行ってくるからね」と言うと、「わかった」と言ってた。
自分と下の子の名前を何度も聞かれてうるさかったから、必ずねと念を押された。
それが今晩、私の眠れない理由。

昨日はみなさんありがとう。夜明けまでサイトうろついて寝ました。
何かが歩く足音したり、何もなかったわけではないけど、無事朝を迎えました。
子達もなんともなく、今日も元気に学校なりなんなり行きました。
神社にも行ってきて、宮司さんに話すとお守りくれて、お神酒?飲んできました。
正直「こんだけ?」と不満に思いましたが、
もしかして一過性のものだったから、こんな簡単でよかったのかなー。

その帰り道。スーツを着た50歳くらいのおじさんに話しかけられました。

「お母さん細いのに重そうだね(母乳なんで栄養とられてる)、大丈夫?」

子がいれば話しかけられるのは普通だし、抱っこしてたからてっきり子の話と思い、
「いやーもう慣れちゃいましたよ。歩かないし」なんて返事をしました。
するとおじさんは、私の頭の上を見つめながら「確かにねぇ」なんて返事を。

「慣れるほど一緒にいる感じじゃないけどな・・・お母さんコレ、身に覚えないかい?」と、
頭の上を指差されました。

「何かいるんですか?」と聞くと、「頭痛して締め付けられる感じしない?」と苦笑いするおじさん。
PCやりすぎ&二日酔いでなってるんだと思ってました・・・orz
そのおじさんに、昨日の出来事をかいつまんで話しました。

「あぁ~、だからか・・・」

話終わると、おじさんはそう言いました。

しばらく何か考えてたおじさんは、ぽつりと「それ、オレが連れていくわ」とつぶやきました。
意味がわからなくて、「え?」と返事をしている私の後ろに回り、肩と背中をぽんぽん軽く叩くおじさん。
するとイマイチ重かった体が、ふっと軽くなってきました。
頭痛も頭の締め付け感も、全部じゃないけど軽くなったんです。

「ぁ・・・ありがとうございます」

びっくりしたのと状況把握しきれない私は、それだけ言うので精一杯。
「いや、いいんだよ。しかしなかなか重いねコレ」とおじさんは笑ってました。

「コレはおれがどうにかするから、お母さんは怖い話とかあんまり興味持たないように。
 今回はお母さんに色々出てたみたいだけど、実際受取ってるのは多分、上の娘さんだよ」

「子供だからか、そういう力あるからなのかは分からない。
 どちらにせよ受取ってしまう子なんだから、お母さん防衛してあげてね」

おじさんは諭すように言ってくれました。

「わかりました。本当にありがとうございます」

もう頭下げるしかありません。

「オレがこれ連れて行こうと思ったのは、お母さんのおなかに子供入ってるからだよ」
「え?今生理中なんですけど!!」
「ほんと?多分いると思うんだけどなぁ。じゃ勘違いかな」
「帰ったら調べてみます・・・」
「そうかい?じゃあオレは、仕事あるから行くから」
「わかりました。見ず知らずの方なのに、本当にありがとうございました」
「いや、いいよいいよ。子育て頑張ってね。おれも孫いるけど、しばらく会ってないなぁ」

なんて会話をしながら別れました。
けど、どうしても乗っかってたモノの正体が知りたくて、
「あの・・・何が乗っかってたんですか?」と聞いてしまいました。

「あんまり大きくないけど、これは鬼だね」とおじさん。

娘よ、おまい当たりでしたよ。つーかこのおじさん、響鬼さんにしか思えない。

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