【漫画】着色料は虫から出来ていた!?【マンガでわかる】

【怖い話】おまえだれ

短編の怖い話



築平成元年のアパートにすんでます。

ロフト付の6畳キッチン付で快適とまでは言わないが普通に暮らせるアパート。
入居したのはもう1年ぐらい前だが、ここ半年ぐらい前からロフトが怖い。
夜仕事から帰って来て部屋に入ると、電気をつける前に目に入る位置にロフトがある。
この暗いロフトから誰かがこちら見ているような気配がする事が。
最初は疲れている事からくるものだろうと、余り考えないようにしていた。
それが仇になるような事が昨日起きてしまった。
ロフトには寝床が敷いてあり、寝る時になると今度はキッチンに通じる玄関が目に入る。
寝るときいつも意識せず玄関に目を配るのだが、その時もたまに視線を感じる時が。
そういう時、昂ぶった精神を落ち着けるため読書して寝るようにしている。
いつも部屋の灯りを消し、枕もとのスタンドライトを点けて本を読む。

すると妙な感じがすることに気づいた。
灯りを消しているロフト下部屋からなにか音が聞こえるのだ。
じっと耳を澄ます。
暗い階下から聞こえる音、それは呼吸音だった。
気がついた瞬間私はギョッとしてしまい動けなくなった。
誰かいるのか…と思うと鼓動が早くなる。
重々しい空気が私を包んだ。
視界に入るのは薄暗い室内。
しかし確かにその音は響いてくる。
ロフトの下、丁度死角にあたる部分から。
何者かがロフト沿いの壁にいて様子を伺っている。
そんな様子が想像できてしまい、私はさらに縮こまってしまった。

暫く、膠着状態のようになり何も出来なかった。
すると呼吸音が唐突に止んだ。
私はそれが解放の兆しと思い、ホッとした。
その瞬間。
ロフトへ昇るための梯子から軋む音が。
丁度人一人が上がってくる感じの音だ。
またも虚を突かれた形になった私は動けなくなった。
何か、いったい何でこんな事がおこるのかと頭の中がくちゃぐちゃになった。
私はせめてなにが昇ってこようと対処しようと気がまえることにした。
音は続く。
もう少しで何かが見えてくる筈。
時間にして数秒。
だが、何時間にも感じられた。
しかし、身構えた私の視界には何も見えてこない。
音が止んだ。
もうすでにロフトに上がっている。

これは一体何なんだ。
そう思った瞬間だった。
スタンドライトが消えた。
一瞬で真っ暗闇になる。
その時。

「おまえだれ?」

と耳元で声がした。

気がついたら朝だった。
どうやら気絶してしまったらしい。

訳はわからないが体験した事追求する気になれない。
それをするともっと大きな事になる気がするからだ。
私は今、この部屋を借り続けるかどうか悩んでいる。

またあんな事があったら耐えられそうに無い。

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