【漫画】着色料は虫から出来ていた!?【マンガでわかる】

【怖い話】いじめと呪詛

短編の怖い話



私の友達はハーフだった。

母親の方が西洋の血を引いていた。具体的に彼女の母親が何処の国の人間なのかは、彼女自身が頑なに口を閉ざしていたが、聞いてはいけない事だという事も分かった。ただ、彼女の顔は横目で見ているだけで、とても美しい。同性なのに、いつまでも見惚れてしまう。

「カタンちゃん。悔しくないの?」
私は彼女に訊ねた。
「別にいいよ。シオリ。いつも慣れているから」
そう、カタンは答えるのだった。

カタンは小中もずっとクラスからイジメ続けられていた。
高校に入って、イジメっ子のいない学校に通う事になっても、彼女はイジメに合う事になった。理由は三つ程あった。まずは、カタンの容姿だ。やはり、外国人とのハーフという事で、クラスから浮いているのだ。カタンは綺麗だったのだけども、女子の間での嫉妬を物凄く受けていた。もし、カタンが男子だったら、イジメられる事は無かったのかもしれない。私が中学校の頃、カタンと同じようにブラジル人とのハーフの男の子がいたのだが、濃い顔をしていて、それなりに美男子だった。彼はとにかく、女の子からモテたし、男子の間でも一目置かれていた。その男の子は、ムード・メーカー的な存在で、サッカーだけでなく野球やバスケも上手かった。

対して、カタンはとても暗い性格をしていた。
図書館に閉じこもって一人で本を読んでいたり、ビーズのアクセサリーを作ったりする事の方が多かった。

そして、三つ目は、カタンは病弱だった。
とにかく、学校を休む。体育の授業中に貧血で倒れた時もある。
中学校時代、大切な体育祭の時に、バレーボールの団体競技で体調を悪くして倒れてしまったのも、彼女へのイジメが加速する原因になった。

そして、カタンはイジメられっ子気質のまま、高校生になって、同じようにクラスでは浮いてしまう私と親友になった。

「慣れているから、シオリちゃん」
そう、カタンは辛そうに言う。

朝早めに投稿してきた時、カタンの机はボロボロだった。
机の中の教科書は、刃物でズタズタで変な黒いシミが付着していた。そして、机の上には大量の卑猥なラクガキが書かれていた。加えて、虫の死骸が置かれていたり、花瓶が置かれていた。多分、クラスの女子の何名かが彼女達の“悪ノリ”みたいな感じで一気にやってしまったのだろう。カタンの座る為の椅子も何処かへ消えてしまっていた。

「悔しくないの? 復讐してやろうよ」
私は言う。
「大丈夫、慣れているから……」
彼女は辛そうな顔をしていた。

私はカタンの為に復讐を決意した。
絶対に彼女を傷付けた人間を赦さない。
そう、心に決意した。

私の家系は所謂、『付き物筋』だった。
犬神とか猫神とか蛇神とか狐憑きとか、そういった動物を使って、対象を呪い殺すような事が出来る家系だった。

そして、私の家は産婦人科の個人営業を行っていた。
使う呪物は、他ならぬ、『堕胎した子供』だった。

大丈夫だよ、カタン。
私が助けて上げるからね。

一週間、二週間が経過して、カタンへのイジメはますます酷くなっていった。

お弁当の中に生きた虫を入れられる。教科書の中に排泄物のようなものを付けられる。カタンの顔写真とネットの過激なポルノ写真が合成されたものが黒板や廊下に貼り付けられる。カタンの顔写真がネットの出会い系サイトに登録される、更にはカタンの電話番号に知らない男の人から性的な単語ばかりを言い続ける異常な電話が掛かってくるなど、それは酷いものだった。何故、こんなにイジメが酷くなっていって、カタンが執拗に標的にされるのだろうか。それはきっと受験の焦りからなんじゃないかと考察している。此処の学校は校則にも厳しいし、教師が生徒を殴る事も当たり前だった。

きっと、カタンをイジメる相手も心に余裕が無かったのかもしれない。けれども、私にとってはそんな事はどうだって良かった。カタンを傷付けた人間を赦さない。絶対に赦さない。

夜になると、畳の部屋の中で、私は大きな陶器の壺の中にあるものを入れる。それは、バキュームで吸い取った堕胎した胎児の肉片だった。更にその中に、イジメっ子達の顔写真を放り込んでいく。爪や髪の毛を使うという手段もあったが、間違って関係の無い人間の爪や髪の毛を入れてしまうリスクがあったので、顔写真にした。

壺の中の肉片は口や目鼻を持っており、カエルのような形になっていた。どろどろの粘液のような形状をしながらも、目鼻や口が付いている。

まだ生え揃っていない歯の代わりに、私は歯科医の親戚から入手してきた患者さん達から抜歯してきた親知らずなどを壺の中へと入れていく。歯を手にした胎児は、ごしゃり、ごしゃり、と、美味しいに、入れられた写真を噛み始めていた。

それから、三日程、経過した。
カタンをイジメていた女の子の一人が、頭蓋骨から脳を露出させて、腹から腸を露出させて、胸から肺を露出させて自宅で死んでいるのが分かった。警察官達は絶句していたみたいだった。それから立て続けに、そのような事態が起こっていった。彼女をイジメていた者達が、次々と学校の屋上やバイト先などで、凄惨な死体として発見された。被害者は多少の抵抗もした為か、絶命まで数時間にも及んだ者もいるとの事だった。いい気味だった。事件が余りにも猟奇的かつ理解不可能な為に、報道規制を敷かれたらしい。ニュースにその事件が残る事は無かった。

カタンは震えながらも、心の底では喜んでいた。
私はとても満足した。

彼女は美人だった。
彼女の全てが私は欲しかった。女の子が女の子に対して恋をする。それは背徳的な事なのかもしれない。きっと、禁忌なのだろう。
そして、私は家系に伝わる禁断の呪術を行って、カタンに害を為す者達を呪い殺していった。

だが、人を呪えば穴二つだ。
今や、壺の中で大量の人肉を喰って膨れ上がった胎児は、術者である私を喰い殺したがっていた。私は覚悟を決めていた。そして、壺の中に、私の写真を入れた。私は全身が喰い破られる。ぼきぃ、ぼきゅぃ、ぼきゃ、私の全身が喰い破られる音を、私は私自身の耳で聞いていた。

…………、その後。
私は死んだ後も、大切なカタンを見守っている。
彼女が大学生になって、社会人になって、あるいは悪い男に眼を付けられた時に、また私はカタンを守ろうと考えていた。大好きだよ、私の愛しいカタン。

私はそうやって、カタンの後ろで、守護霊となって彼女を見守っている。
骨とか内臓とか頭蓋の中味とか、色々、はみ出しているけれども、私はそれでも彼女の守り神だ。姿形なんて関係ない。
私は彼女を見守るのだ。彼女を虐げる者達から。
いつまでも。
…………、いつまでも……。

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